間違ってはいけない発達障害ボーダーとの接し方
- Soulcom はらゆうこ
- 2020年8月16日
- 読了時間: 4分
セラピストゆうこです。
昨日わたしは古い友人と中華街まで車を走らせました。
中華が食べたい、中華街行っちゃう!?みたいな感じで。
リスクを避けるために広いフロアを持つ老舗聘珍樓をチョイス。
席数も絶対に隣のテーブルの他人の接触しないだけの距離を確保することと、お客様が帰るたびにこちらがむせるほどの消毒を徹底しておりました。
だから安全、とは言いませんが、よくわからないお店よりはいいかな、と思いました。
なんだかんだでwithコロナっていう生活様式になりつつある、わたしです。
さてさて。
自閉症とか、ADHDとか、厳密に判定されてもいないし、普通に生活したりお仕事にもほとんど支障はないけど、ちょっとしたコミュ障が気になる人が結構な数でいます。
時間が守れないとか、片付けられないとか(でもゴミ屋敷になるほどじゃない)、人に何か指摘されるとキレやすい、とか。
で、「自分は発達障害なんじゃないか」と思って本やネットで調べると、まあまあの項目であてはまる。
けど、病院で心理検査を受けるほど困っているかというと、そうではない。
そういうケースの場合、「ボーダーラインの人」と言ったりします。
普通に生活している場合は、少々のミスとか、あるいはちょっと怒りっぽいところも個性のひとつとして社会的には受け入れられてしまうのが一般的ですが、何かビジネスをし始めたり、普通の人以上のコミュニケーション能力を必要とされる場面が増えてくると、コントロールが難しくなって、悩むようになります。
私自身、たとえば目の前にポストがあるのに手に持っている郵便物を投函出来ない、とか、払込期限が迫っている払込書があっても目の前のコンビニをスルーしてしまう、とか、普通の人には「1分もかかんないじゃん」って思うことが出来なかったりっていう部分があります。
でもそれくらいであれば、あまり周りには被害が及びません。
自己責任の範囲で自分が損をする程度です。
先日、部下のことで悩んでいる役職者の方の相談を受けていて、その部下は自閉傾向があるボーダーさんと思われる印象を受けました。
と同時に、小さい頃から厳格な父親に強烈な固定観念を植え付けられているため、そこから逸脱したものが許せない、というインナーチャイルドも感じました。
自閉傾向、というのは、強迫観念に近いこだわりを感じる行動癖からそう思いました。
で、上司であるその人が、最近彼が起こしたトラブルについて、理詰めで正論を唱えたあたりから不具合が爆発的に増え始めた様子。
彼にとっての正論が間違っていることで起きたトラブルのため、上司は真っ向からそれを指摘したのです。
当然彼は理解が出来ず、パニックになり、自暴自棄、暴言、モノに当たる、などの行動が顕著に。
上司が彼からの報告メールを多忙でスルーしたことも、彼には「自分がこんなに大事な報告をしているのに、それ以上重要なことってなんなのか」という被害者意識があり、噛みついて来たりしたそうです。
で、順を追って相談者の対応方法を検証してみると、自閉ボーダーの人には耐えがたい対応をしていることがわかりました。
メールをスルーする前に、「メールありがとう。今日は一日多忙なので、返信は夜になるけどちゃんと読んでるからね」と言っておいてあげれば、変な妄想で心がぐらつくのを回避出来る可能性があります。
彼がしたことがたとえ間違っていたとしても、いきなり否定せず、「そっか。それが一番いいって思ってしたんだね。で、結果はどうだった?たとえば、こんなやり方はどうかな」という風に、一旦は相手がしたことを受け入れるところからスタートしてあげます。
そうすれば、落ち着いて、「正しいと思ったけどうまく行かなかった。どうすればよかったのでしょうか」と受け止められるゆとりを持たせられます。
彼は自分が間違ったことをしたとしても、叱られるのがいやで嘘をついたり、もっともらしい言い訳をするかもしれません。
が、それをズバッと指摘してしまうと、普通の人以上に自尊心を傷ついてしまい、感情がアンコントロール状態に陥るので、嘘をつかせない環境を作る、要するに、本音を話しやすい状況にこちらが配慮することが最も重要です。
そこまでしなくてはならないのでしょうか、と質問されました。
どうして部下にそこまで気を遣わなくてはならないのでしょうか、と。
上司だから配慮が必要ない、逆に相手が上司に配慮すべきだ、という既成概念は思い切って手放して下さい。結果的に円滑なチーム運営になりますので、とお伝えしました。
約束の期限を守れないADHDボーダーの人には、厳格な期限よりも成果重視のほうがいいです。
もちろん、期限は定めてもいいですが(あなたの中でのデッドラインがないと、社内の立場的に問題が出ますからね)、少々遅れてもいい成果を上げてくれればOKとし、期限が守れない上に成果も出ないのであれば、「そのことについてどう思うか」を話し合えばいい。
ボーダーの人が職場にいると、上司はとてもストレスフルになりますが、そこは大人の余裕として、逆にそのことを学んで対処法を身につけてはいかがでしょうか。
上司部下の関係、親子、夫婦、恋人、こういった問題もセラピーで扱っています。
是非セッションをお受けくださいね。
いつもありがとうございます。
愛と感謝を込めて☆
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